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日別アーカイブ: 2026年9月16日

華藤のよもやま話~ 新人が伸びる現場、辞める現場~

皆さんこんにちは!
株式会社華藤、更新担当の中西です。

新人が伸びる現場、辞める現場 造園の技術を次世代につなぐために

造園の仕事には、長い経験の中で身につく技術がたくさんあります。

木の種類を見分ける。

枝の流れを見る。

剪定する場所を判断する。

季節に合った手入れをする。

道具を使い分ける。

お客様の希望を形にする。

こうした技術は、一日や一週間で覚えられるものではありません。

そのため、造園会社にとって新人をどのように育てるかは、とても重要なテーマです。

新人が少しずつ成長する現場もあれば、仕事を覚える前に辞めてしまう現場もあります。

その違いはどこにあるのでしょうか。

今回は、造園業における新人育成について考えてみます。

★最初は植物の名前が分からなくても当然

造園の経験がない新人にとって、現場は知らないことだらけです。

木の名前。

道具の名前。

剪定方法。

植え方。

掃除の仕方。

現場での動き方。

先輩にとっては当たり前でも、新人には分からないことがあります。

例えば、

「この木を軽く透かして」

と言われても、初心者には何をすればいいのか分からないでしょう。

だからこそ、最初は一つずつ具体的に教えることが重要です。

「それくらい分かるやろ」

ではなく、

「最初は分からなくて当然」

という姿勢が新人の安心感につながります。

➡“どこを切るか”より“なぜ切るか”

剪定を教えるとき、

「この枝を切る」

だけを教えることもできます。

しかし、それだけでは別の木で同じ判断ができません。

なぜこの枝を切るのか。

なぜこちらは残すのか。

風通しを良くするためなのか。

樹形を整えるためなのか。

成長後を考えているのか。

こうした理由まで説明することが大切です。

造園は、毎回同じ形の木を扱う仕事ではありません。

だからこそ「作業」を覚えるだけではなく、「考え方」を学ぶことが必要です。

⚒まずは基本の仕事を丁寧に

新人にいきなり難しい剪定を任せる必要はありません。

まずは、

✅ 道具の名前を覚える

✅ 枝葉を集める

✅ 現場を清掃する

✅ 道具の手入れを覚える

✅ 先輩の作業を見る

など、基本的な仕事から始めます。

一見すると地味に感じる作業も、造園の仕事を知るうえでは重要です。

枝を集めながら剪定の流れを見る。

道具を準備しながら使い分けを覚える。

少しずつ現場全体が見えるようになっていきます。

☺質問できる雰囲気をつくる

新人が成長しやすい現場では、

「分からないことを聞ける」

という共通点があります。

同じことを聞いたら怒られそう。

忙しそうだから声を掛けられない。

こんな初歩的なことを聞いたら恥ずかしい。

新人は意外とこう考えています。

しかし、分からないまま作業する方が問題です。

特に刃物や機械を扱う仕事では、安全面にも関係します。

だからこそ、

「分からなかったら聞いて」

と言うだけではなく、実際に質問しやすい雰囲気をつくることが大切です。

⚠危険なことはしっかり教える

造園では、剪定ばさみやのこぎり、草刈機などを使用します。

また、脚立を使って高い場所で作業することもあります。

そのため、安全に関する教育は非常に重要です。

危険な行動をした場合は、すぐに止める必要があります。

ただし、

「危ないからやめろ」

だけで終わらせず、

なぜ危険だったのか。

どうすれば安全なのか。

次から何に注意するのか。

まで伝えることが大切です。

怒られた記憶だけではなく、安全についての知識が残る指導が必要です。

★先輩の仕事を見せることも教育

造園の技術には、言葉だけでは伝えにくい部分があります。

枝を見る。

木全体のバランスを見る。

少し離れて仕上がりを確認する。

そうした先輩の動きを見ることも、新人にとって大きな勉強です。

ただし、

「見て盗め」

だけではなく、

「今どこを見ているのか」

を言葉にしてあげると、より理解しやすくなります。

例えば、

「ここから見ると右側が少し重いから、この枝を整理する」

と説明すれば、新人も職人がどこを見て判断しているのか理解できます。

✅できるようになったことを伝える

新人教育では、できないところばかり指摘してしまいがちです。

しかし、成長した部分を伝えることも大切です。

「掃除きれいになったな」

「道具の準備早くなったな」

「枝のまとめ方うまくなったな」

「前より木全体を見られるようになったな」

こうした一言が、自信につながります。

技術職では一人前になるまで時間がかかります。

だからこそ、

「前よりできるようになった」

と本人が感じられることが、続ける力になります。

⚖人によって言うことが違いすぎないようにする

職人によって剪定の考え方や仕事の進め方が違うことはあります。

それ自体が悪いことではありません。

しかし、新人にとっては、

Aさんにはこう教わった。

Bさんには違うと言われた。

となると混乱します。

特に、

安全ルール。

道具の扱い。

お客様への対応。

会社として大切にする基本。

こうした部分については、一定の基準を共有しておくことが重要です。

☕日常の声掛けが定着につながる

忙しい現場では、新人とゆっくり話す時間が取れないこともあります。

それでも、

「慣れてきた?」

「分からないことない?」

「今日はどうだった?」

と少し声を掛けるだけでも違います。

新人側から相談するのは意外と勇気が必要です。

先輩から声を掛けることで、小さな悩みを早めに知ることができます。

人間関係が良いというのは、いつも仲良く話していることだけではありません。

困ったときに相談できることが重要です。

⭐新人を育てることは造園の技術を残すこと

造園には、長い時間をかけて受け継がれてきた知識や技術があります。

植物を見る目。

季節を読む感覚。

剪定の判断。

お客様への提案。

こうしたものは、経験者から若い世代へ伝えていかなければ残りません。

新人を育てるには時間がかかります。

自分でやった方が早い。

そう思うこともあります。

それでも、

教える。

見せる。

やらせてみる。

確認する。

少しずつ任せる。

この繰り返しが職人を育てます。

私たちも、造園の技術を大切にしながら、新しく入った人が安心して学び、長く活躍できる環境づくりを大切にしていきます。

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